2025年10月02日
- 認知行動療法
窃盗(下着泥棒等)の再犯防止に向けたカウンセリング

「もう二度とやらないと決めたのに、また同じことを繰り返してしまった」
「自分でもダメだと分かっているのに、衝動を抑えきれない」
「このままでは人生が壊れてしまうのではないかと不安だ」
下着泥棒などの窃盗行為は、社会的にも重大な問題であり、発覚すれば家族や仕事、地域での信頼を一気に失う深刻な行為です。
一度やめようと決意しても、衝動や習慣化された行動パターン、そして思考の偏りによって再び繰り返してしまうことが少なくありません。
だからこそ、適切な支援を通じて構造を理解し、変えていくことが重要です。
こんにちは。オンライン性犯罪再犯防止カウンセリングセンターです。
私たちは全国どこからでも安心して利用できるオンラインカウンセリングを提供し、再犯防止に向けた心理的支援を専門としています。
本日のテーマは「窃盗(下着泥棒等)と再犯防止カウンセリング」。その背景にある心理、そして改善のための具体的な方法についてご紹介します。
窃盗(下着泥棒等)を繰り返してしまう背景
「もうやらない」と頭で分かっていても、なぜか繰り返してしまう――。
それは「意思が弱いから」ではなく、複数の心理的・行動的な要因が絡み合って悪循環が作られているからです。
1. 衝動の強さ
窃盗には「今すぐ手に入れたい」「この状況を逃したくない」といった瞬間的な欲求が伴うことがあります。
この衝動は非常に強く、考えるより先に体が動いてしまうこともあります。理性で「ダメだ」と思っても、その場の感覚が理性を押し切るのです。
2. 習慣化された行動パターン
行為を繰り返すうちに、特定の環境や条件が「スイッチ」となりやすくなります。
たとえば――
- 洗濯物が見えると衝動が高まる
- 夜道や特定のエリアに行くと欲求が出る
- 一人きりのときに気が緩む
このように「状況 → 衝動 → 行動」という流れが習慣化され、自動的に再現されてしまいます。
3. 思考の偏り
窃盗には「都合のよい解釈」が伴う事があります。
- 「少しぐらいなら大丈夫」
- 「誰にも迷惑をかけていない」
- 「今回はバレないはずだ」
これらは一時的に罪悪感を弱めますが、結果的に行動を正当化してしまい、抑制が効かなくなります。
4. 一時的な満足感による強化
盗んだ直後に得られる安堵感や快感は、強烈な「報酬」となります。
脳は「やってよかった」と勘違いし、次に同じ状況になったときに再び衝動を起こしやすくなります。
これが“報酬系”として定着し、繰り返しやすい構造を作ってしまいます。
このように、衝動・習慣・思考の偏り・一時的な報酬が互いに影響し合い、「やめたいのにやめられない」という悪循環を維持しているのです。
認知行動療法(CBT)による再犯防止のアプローチ
当センターでは、再犯防止のために認知行動療法(CBT)を用いています。CBTは、考え方・感情・行動のつながりに注目し、悪循環を断ち切る具体的な方法を提供します。
1. 現状把握(アセスメント)
まずは、ご本人がどのような状況で衝動を感じ、どのような行動に結びついているのかを整理します。
- 衝動が強まる場面や時間帯
- 行動に至る直前の思考や感情
- その後の感覚や環境の変化
- 避けたいと思っても避けられなかったパターン
この過程で、自分でも気づかなかった「再犯の引き金」が明らかになります。
2. 認知の再検討
窃盗には必ず「考え方の癖」が伴います。例えば――
- 「少しぐらいなら問題ない」
- 「誰にも迷惑をかけていない」
- 「見つからなければ大丈夫」
これらを客観的に検討し、より現実的な視点へ修正します。
- 「被害者は強い不安や嫌悪を抱く」
- 「繰り返せば必ず発覚し、人生を失うリスクがある」
考え方のパターンを整理することで、衝動を抑える力が強まります。
3. 衝動への対処法を習得する
再犯防止には「我慢」だけでは不十分です。衝動が浮かんだときに取れる「別の行動」を準備しておくことが大切です。
- 深呼吸や筋弛緩法で体を落ち着ける
- その場を離れる習慣を作る
- 運動や別の活動に置き換える
こうした具体的な方法を積み重ねることで、衝動に流されにくくなります。
リラプス・プリベンション(再発予防)
再犯防止において重要なのは「やめること」よりも「やめ続けること」です。
衝動や習慣の影響は、改善が進んでも完全にゼロになるわけではありません。だからこそ、再発につながるプロセスを理解し、事前に対策を講じることが大切です。
リラプス・プリベンション(再発予防支援)は、「再発をゼロにする魔法」ではなく、小さな兆候を早めに察知し、再び同じ行動に至らないよう調整する仕組みです。
一度衝動に駆られても、すぐに立て直せれば再犯にはつながりません。そのため、再発の流れを「兆し → リスクの高まり → 行動」とモデル化し、各段階で対応できるよう備えていきます。
その具体的な方法として、次のようなポイントがあります。
1. 再発のサインを把握する
再犯には必ず前触れがあります。
「頭の中で窃盗のことを考える時間が増える」「衝動の強さを点数化すると以前より高い」など、自分なりのサインをいち早く察知することが大切です。
気づければ、「まだ行動に移る前」に手を打つことが可能になります。
2. リスクの高い場面を避ける
「夜道」「人がいない住宅街」「洗濯物が干してある通り」など、自分が過去に繰り返してしまった環境は危険度が高い場所です。
完全に避けることが難しい場合は、一人でその場所に行かない・滞在時間を短くするといった工夫でリスクを下げます。
「慣れてきたから大丈夫」という油断が、再犯の引き金になることを忘れてはいけません。
3. 代替行動を準備する
衝動は突然強まるため、その瞬間に選べる「安全な行動」が用意されていなければ、また同じパターンに陥ります。
たとえば――
- 強い欲求が湧いたら、即座に運動をする
- 深呼吸をして時間を稼ぐ
- 衝動が高まったことをメモに書き出し、客観視する
- 信頼できる人に短いメッセージを送る
事前に「自分用の代替行動リスト」を準備しておくことで、衝動に流されにくくなります。
4. 支援者や専門家と共有する
衝動や失敗を一人で抱え込むと、罪悪感や孤独感から再び行動に走りやすくなります。
「少し危なかった」「衝動が強くなった」といった段階で支援者や専門家に伝えることは、再犯防止において極めて効果的です。
客観的な意見や助言を得ることで、冷静さを取り戻せます。
リラプス・プリベンションは「自分はもう治った」と思った後こそ大事です。
再発のサインを早めに察知し、リスクの高い場面を避け、代替行動を準備し、支援者と共有する。
この4つを継続的に実践することが、「やめられた」から「やめ続けられる」へ移行する唯一の道です。
オンラインカウンセリングの特徴
当センターは全国対応のオンラインカウンセリングを行っています。
- 完全予約制でプライバシーを守れる
- 匿名での相談も可能
- 自宅から安心して取り組める
- 忙しい生活の中でも継続しやすい
人に知られず相談できる環境が、再犯防止への第一歩を後押しします。
よくある質問(Q&A)
Q1. 一度逮捕歴があっても相談できますか?
A. はい。多くの方が「二度と繰り返さない」と決意してご相談されています。再犯防止の支援は何度目でも可能です。
Q2. 家族や周囲に知られずに受けられますか?
A. 当センターのオンラインカウンセリングは完全予約制・プライバシー厳守です。情報が外に漏れることはありません。
Q3. どれくらい継続すれば効果がありますか?
A. 個人差はありますが、数ヶ月〜半年の取り組みで「衝動との向き合い方」が身につく方が多いです。
まとめ
下着泥棒などの窃盗を繰り返してしまうのは、「不安だから仕方ない」わけではありません。
衝動・習慣・思考の偏りが組み合わさって行動が維持されているため、専門的な心理支援が必要です。
オンライン性犯罪再犯防止カウンセリングセンターでは、認知行動療法とリラプス・プリベンションを用いて「やめられない行動を変える」ための実践的なサポートを提供しています。
本気で変わりたいと思ったときが、人生を立て直す第一歩です。
どうぞ一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。
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