2025年07月19日
- 認知行動療法
オンラインでストーカー加害への再犯防止カウンセリング

こんにちは。オンライン性犯罪再犯防止カウンセリングセンターです。
当センターでは、「ストーカー行為をやめたいのにやめられない」「もう繰り返したくない」と悩む方に向けて、オンラインによるカウンセリング支援を行っています。
ストーカー行為と聞くと、多くの人が「犯罪」「危険」「悪意」といったイメージを抱くかもしれません。
しかし実際には、加害行為に至った方の多くが「本当はやめたかった」「自分でも苦しい」と感じながら、強い不安や孤独感に飲み込まれて行動してしまう現実があります。
私たちは、そうした内面の構造を丁寧に見つめ直し、**再発を防ぐ「行動の力」**を育てる支援を行っています。
「やめたいのに、やめられない」──その背景にあるもの
たとえば、こんな経験がありませんか?
- 相手に無視されたとき、頭が真っ白になるほど不安になる
- SNSで元交際相手が誰かと写っているのを見て、強い怒りや絶望に襲われる
- 一度は「もう連絡しない」と決めたのに、我慢できずにまたメッセージを送ってしまった
- 相手に拒絶された後、自分でもなぜかわからない行動を取ってしまった
こうした反応の背景には、強い不安感・喪失体験・自己否定・対人恐怖・執着といった複雑な心理的要因が隠れています。
「ただの執念」や「性格の問題」ではなく、こころの仕組みとして説明できるパターンが存在します。
認知行動療法(CBT)で「なぜそうなるのか」を一緒に見つける
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)は、
「出来事にどう反応するかは、自分の考え方や捉え方によって変わる」という考えに基づいた心理療法です。
たとえば次のような場面を考えてみましょう。
◉ ある日、元交際相手のSNSで、自分以外の誰かと一緒にいる写真を見た
このとき、どんな考えが浮かび、どんな気持ちになり、どう行動するかは人によって大きく異なります。
認知(考え) | 感情 | 行動 |
「裏切られた」 | 怒り | 電話やDM、張り込み |
「自分だけが苦しい」 | 絶望 | 泣きながら謝罪、連絡を繰り返す |
「もう戻れないんだな」 | 喪失感 | SNSを監視し続ける、過去の記録を見返す |
CBTではこの一連のプロセスを可視化し、自分の「反応パターン」を整理します。
そして、「この感情のとき、どんな行動を取りやすいのか」「別の選択肢はないのか」を一緒に考え、
“行動の選択肢”を増やしていくことを目指します。
リラプス・プリベンションモデルで「再発しない力」を育てる
リラプス・プリベンション(Relapse Prevention:再発防止)モデルは、
問題行動や依存的な反応を繰り返さないための心理的アプローチです。
ストーカー加害の再発防止で重視するポイントは以下の4つです:
① ハイリスクな状況を特定する
「この状況になると再発しやすい」という危険なシチュエーションを明確にします。
例:夜間ひとりでスマホを操作しているとき/飲酒後/相手のSNSを見たとき など
② 兆候(サイン)を見つける
再発の直前には、かすかな「兆し」が現れることが多いです。
例:「夢に相手が出てきた」「頭の中で同じ考えがぐるぐるしている」など
③ 衝動を乗り越えるスキルを身につける
衝動は永遠には続きません。10~30分程度のピークを越えられれば行動せずに済むケースも多いです。
カウンセリングでは、「気持ちが爆発しそうなときにどう過ごすか」の方法(呼吸法・思考転換・行動置き換えなど)を一緒に練習します。
④ あなた専用の再発防止プランを作る
「この場面ではこう対処する」「連絡したくなったらこうする」という自分だけのマニュアルを作ります。
それをカードや一覧表にして、衝動的になったときにも“立ち戻れる仕組み”を整えます。
オンラインだからこそ安心して相談できる
ストーカー加害について「相談する」という行動自体が、すでに大きな勇気です。
その勇気を支えるために、当センターでは完全予約制・全国対応・顔出し不要のオンラインカウンセリングを提供しています。
- 本名不要(ニックネームでOK)
- 顔出し不要(音声のみ対応も可)
- 自宅などプライベートな空間で受けられる
- 移動・通所不要、録音や記録も一切行いません
「まずは誰かに話したい」「恥ずかしい気持ちがあるけど変わりたい」
そんな気持ちを、安心して打ち明けられる環境をご用意しています。
ご相談の流れ
- 下記フォームからお申し込み
- 日程調整(LINEやメールで対応)
- プログラム開始(各回50分のカウンセリング)
【お申込みフォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
【LINE相談窓口】
https://lin.ee/26sKHRK8
【Webサイト】
https://addiction.cbt-mental.co.jp/
よくあるご質問(Q&A)
Q. 警察に通報されたことがありますが、相談できますか?
A. はい。すでに表面化しているケースも対象としています。再発防止の意志がある方にはしっかりと対応いたします。
Q. 家族や職場に知られたくありません。内緒で受けられますか?
A. はい。すべてオンラインで完結し、郵送物や通所もありません。表示名の調整なども対応可能です。
Q. 1回だけの相談も可能ですか?
A. はい。1回きりのご相談でもご利用いただけます。継続を強制することはありません。
Q. 診断を受けたことがなくても相談できますか?
A. はい。当センターは医療機関ではありませんので、診断の有無に関わらずご相談いただけます。
最後に──「もう、誰も傷つけたくない」あなたへ
「もう繰り返さない」と誓っても、感情に押されて行動してしまう。
そんな自分を、自分で責めてしまっていませんか?
でも、本当に大切なのは「これからどうするか」です。
当センターは、非難する場所ではなく、
再発を防ぎ、社会や人とのつながりを取り戻していくための場所です。
一歩を踏み出したあなたの勇気を、私たちは全力で支えます。
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