2025年05月19日
- 認知行動療法
【再発防止に向けて】性加害に対する認知行動療法とは?オンラインでできる支援とは

こんにちは。オンライン性犯罪再犯防止カウンセリングセンターのスタッフです。
本日は、当センターで行っている「性加害に対する認知行動療法(CBT)」と、「リラプス・プリベンション(再発予防)モデル」の考え方についてご紹介します。
性加害の再発防止は「自己理解と対応力の育成」がカギ
「二度と繰り返したくない」
「自分でもなぜそうしてしまったのかわからない」
そうした思いを抱えた方が、今の自分のままでは再発リスクがあると自覚し、一歩を踏み出すことは、とても勇気のいることです。
当センターでは、非難ではなく再発を防ぐ力を育てる支援を行っています。
認知行動療法(CBT)とリラプス・プリベンションモデルとは?
◯ 認知行動療法(CBT)
CBTでは、問題行動の背景にある「考え方」「感情」「行動のパターン」に注目します。
「どうしてそのような行動に至ったのか」を一緒に分析し、同じパターンを繰り返さないための考え方と行動の工夫を学びます。
◯ リラプス・プリベンションモデル(Relapse Prevention Model)
これは、再発を予測し、未然に防ぐための心理療法モデルです。
具体的には以下のようなプロセスを大切にします:
1. 高リスク状況の把握
「どんな時に衝動が強まるのか?」を明らかにします。
例:夜間の孤独、ストレスが強い時、アルコール摂取後など。
2. 再発につながる思考や行動のパターンを整理
「一回だけなら大丈夫」「バレなければ問題ない」という自動思考や回避的行動を特定します。
3. 対処スキルの学習と練習
例えば、
- 注意の切り替え方
- 衝動を乗り越える「自動停止」のトレーニング
- トリガーから距離を取る計画の立て方 など
4. リスクの高い(再び手を出しそうになる)段階での対応
たとえ一時的に「やってしまいそうになった」としても、それを再発にしない工夫を行います。
「また元に戻ってしまった」と投げやりになるのではなく、そこからどう立て直すかを支援します。
オンラインでの支援のメリット
- 全国どこからでも利用可能
- 秘匿性が高く、周囲に知られにくい
- 顔出しなし・音声のみでもOK
- 自宅から安心して相談可能
よくあるご質問(FAQ)
Q. カウンセリングを受けると、どんなことをしますか?
A. 過去の出来事を分析するだけでなく、再発しやすいパターンや状況を整理し、今後の対処スキルを育てることが中心です。
Q. 一度失敗したら終わりですか?
A. いいえ。リラプス・プリベンションの考え方では「一時的な失敗(ラプス)」を学びの機会と捉えるため、再発にしない支援があります。
Q. 家族が相談してもいいですか?
A. はい。ご本人の同意があれば、ご家族や弁護士の方からのご相談も可能です。
最後に
「変わりたい」という気持ちは、すでに大きな一歩です。
過去を責めるより、未来を守る方法を一緒に考えていきましょう。
あなたが再発を防ぎ、新たな生活を歩むための力を、私たちは全力で支援します。
【お申込はこちらから】
※ご希望の日時をいくつかご記入のうえ、フォームよりお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
オンライン性犯罪再犯防止カウンセリングセンター
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