2025年03月28日
- 認知行動療法
盗撮で逮捕された方へのカウンセリングについて

こんにちは。オンライン性犯罪再犯防止カウンセリングセンターのスタッフです。
本日は、盗撮で逮捕された方がどのように再発防止に取り組むことができるのか、そのためのカウンセリングの進め方についてお話しします。
盗撮行為に至る背景には、個々の状況や心理的要因が深く関わっています。これを理解しないまま対策を立てることは難しく、まずはご自身がどのような状況に置かれているのかを整理することが重要です。当センターでは、ひとりひとりの状況を丁寧に把握したうえで、適切なサポートを提供しています。
1. 盗撮行為に至る背景を理解する
盗撮行為を繰り返してしまう理由は、人それぞれ異なります。たとえば、以下のような要因が関係していることがあります。
- 衝動を抑えることが難しい
- 日常生活の中で特定の状況がきっかけになっている
- 違法であると理解しつつも、自分の行動を正当化してしまう考え方をしている
これらの要因を整理することで、自分がどのような場面で盗撮行為に及びやすいのかを明確にし、再発を防ぐための対策を立てることができます。
2. 盗撮行為の再発を防ぐためのステップ
ステップ1:行動に至る流れを整理する
盗撮行為が発生するまでには、必ずいくつかのステップがあります。
- ある状況で特定の考えが浮かぶ(例:「この場面なら誰にも気づかれない」)。
- それに伴い衝動が高まる。
- 実際の行動に移してしまう。
この流れを整理することで、どの時点で対策を取れば行動を防ぐことができるのかを明確にすることができます。
ステップ2:リスクの高い状況を把握する
再発を防ぐためには、自分がどのような場面で盗撮行為に及びやすいのかを把握することが大切です。
例えば、
- 人が多い場所(公共交通機関や商業施設)
- 一人でいるときの強い不安や孤独感
- 飲酒後やストレスが溜まっているとき
このような状況を事前に認識し、それに備えた対策を考えることが重要です。
ステップ3:具体的な対処法を学ぶ
リスクの高い状況に対して、以下のような具体的な対処法を身につけることで、盗撮行為を防ぐことができます。
- 気分転換の習慣をつくる
- ウォーキングや運動、読書など、気持ちを切り替える活動を増やす。
- 衝動が強まったときの対処法を用意する
- 例えば、強い衝動を感じたときは「5分間別のことに集中する」といったルールを決めておく。
- 考え方のパターンを見直す
- 「一度くらいなら…」という考えが浮かんだら、その行動が自分や周囲にどんな影響を与えるのかを冷静に考える練習をする。
ステップ4:振り返りと改善を継続する
- 1日の終わりに、自分の行動を振り返る習慣をつける。
- うまく対応できたこと、難しかったことを記録し、次回の対策に活かす。
3. カウンセリングの重要性
盗撮行為に関わる問題を自分だけで解決することは容易ではありません。しかし、専門家のサポートを受けながら進めることで、再発を防ぐための具体的な方法を学び、実践することができます。
当センターでは、
- 盗撮行為に至る心理的背景の整理
- 衝動を抑えるための具体的なスキル習得
- 個々の状況に応じた実践的なアドバイス
など、ひとりひとりに合わせたサポートを提供しています。
4. ご相談をお考えの方へ
もし、「自分だけではどうにもできない」「家族としてどう接すればよいか分からない」といったお悩みがある場合は、ぜひ一度ご相談ください。
私たちと一緒に、問題を整理し、解決に向けた一歩を踏み出しましょう。
オンライン性犯罪再犯防止カウンセリングセンター
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